質屋が地元密着型金融業と言われる理由は?東京でも同じですか?

質屋は単なる貸金業だと思われがちですが、実はそんなに単純な稼業ではない一面があります。

周辺事情も含めお話ししておきましょう。

◇老舗にみる質屋経営のあり方・方針。

東京の台東区には、地元で創業80年になるという質屋があります。

質屋といえば大都市東京でも“地元密着・地域密着”が当たり前。

質草を担保にお金を貸すという商売は、常連客の暮らし向きから利用者本人の人柄・性格、個性などを知っていないと成り立たない商売なのだそうです。

質草が担保といっても、融資する金額はその担保能力を超えてしまうことがしばしば。

長い付き合いだから応援もする。

まるで、東京・江戸を舞台にした落語の噺の光景が広がるようです。

◇地域密着は質屋のモットーという証。

現代では、利益を無視してまで客にお金を融通する店主は少ないでしょうが、質屋の歴史を遡ればのぼるほど、顧客台帳などから、担保価値を超過した貸付の記録が普通に出てきています。

質屋業というのがいかに地域の暮らしと密接につながり、人々の支えになっていたかがわかります。

少なくても昭和の後半あたりまでは、そうした質屋が東京にも多くありました。

◇担保価値を超えた貸付を良しとする店がなくなったのは、平成の世に入ってからです。

不況と低成長が影響していました。

平成は、地域密着型であることより、利益と成長が第一。

都心に出て手堅く利益を上げていくことが求められた時代の始まりでもありました。

バブル経済の崩壊やリーマンショックが、東京にある質屋を襲い、軒並み赤字経営・存続の危機に陥っていたのですから無理はありません。

現在ではまた地域密着型の経営が見直されています。

・担保といっても、借りる際にはご注意ください>>https://news.mynavi.jp/article/20131205-a514/