東京の中でもっとも古い質屋の歴史について

東京の両国には、相撲の歴史とともに歩んだ創業320年の質屋があります。

そこには質屋業の成り立ちや歩みを感じさせてくれる一面も。

お話ししておきましょう。

◇創業320年。

相撲と共にあった最古の質屋。

東京の中でもっとも古い質屋というと、相撲の街・両国にある質屋。

創業320年余を数える質屋で、知る人ぞ知る日本最古の質屋。

名所にもなっています。

最近では質屋の存在感も薄くなりましたが、昔は住宅街の中にあって地域に根付いた存在だったとか。

いまでも創業から80年とか90年という質屋は、繁華街の中にあるのではなく住宅街の中にあります。

暮らしの中でどれだけ大事な役割をしてきたかがわかります。

◇地域の暮らしと共にあってサポートし続けた質屋。

今でこそ質屋は駅近・駅前の繁華街に店を構え、一見さん相手に商売をしていますが、質屋発祥の当時は、東京でも質屋は住宅街の中にあり、そこに住む人たちの暮らしをサポートしつづけて来たのです。

東京・両国にある先にお話しした質屋では、客がもってくる質草が力士のまわしだったこともあったのだそうです。

東京の中でも質屋の場所が変われば質草も変わる・・・。

質屋の意義を感じさせてくれる逸話です。

◇日本最古の質屋でなくても、半世紀以上の歴史を刻む質屋は東京にも数多く現存します。

質屋は、消費者金融のような単なる貸金業と違って、それぞれにそのエリアならではの暮らしとエピソードがともにあるのが面白いところ。

五反田や新橋にも老舗・名店と地域に慕われてきた質屋は現存します。

そのような店を取材して回るのも、当時の東京の庶民の歴史を知るユニークな趣味にできそうです。